ランキング参加中社会問題 ランキング参加中読書から得たインスピレーションを軌跡に ■「カルトという蔑称と反カルトに内在するカルト性:定義なき言説と対立の諸相」大喜多紀明『人文×社会』第8号(2022)、71-155 という素晴らしい論考を見つけました。『人…
ランキング参加中社会問題 ■日本はNATO加盟をめざせ! ロシア軍の反・反転攻勢のニュースを見るたびに、胸が痛みます。 テレビではウクライナに日本が出来る支援のニュースが流れますが、肝腎のことは伏せられています。 ウクライナが今、最も必要としている…
■『女装の聖職者シュワジー』(立木鷹志著、青弓社、2000)を読む。 なんとも驚いたものだ。今まで女装の剣士シュヴァリエ・デオンものは何冊か読んできたが、その1世紀前、同じブルボン王朝のフランスに、それと劣らぬ妖しい美貌の人がいたなんてことは、…
■「精神疾患とスティグマ:わかっていること・いないこと」(山口創生著、『精神保健福祉』Vol.54, no.3, 216-223, 2023) を読む。 特に次の段落が目を引いた。 「‥‥精神疾患に対する正しい知識が長期にスティグマの減少につながるかは、近年の研究から疑問が…
■昨年末の記事で紹介した 『「今までありがとう、これからもお願い」: 精神科医療に翻弄された父親の12年の闘い 』(吉村敏男著、Kindle版) より、特に以下のくだりが印象に残ったので抜粋する。---------------------- 元農水次官が精神病の四十四歳の長…
■『新型コロナはどこから来たのか: 国際情勢と科学的見地から探るウイルスの起源』 (シャーリ マークソン (著), 高崎 拓哉 (翻訳)、ハーパーコリンズジャパン、2022)を読む。 以前の記事でもふれたが、その後の情勢の進展にともない、いよいよ重要性をま…
ランキング参加中精神医療 ■『「今までありがとう、これからもお願い」: 精神科医療に翻弄された父親の12年の闘い 』(2022)、『悪魔の処方箋』(2023).ともに吉村敏男著、Kindle版.Amazon Services International LLC.を読む。 色んな意味で震撼させら…
ランキング参加中精神医療 ■『統合失調症のノンアドレナリン説:開けゆく展望』(山本健一著、星和書店、2023)を読む。 第八節 脳も心身症となる(p.289ff) という小見出しの付いた興味深い節を見つけたので、忘れないうちに肝要な部分を引用しておきたい。…
ランキング参加中精神医療 ランキング参加中社会問題 ■「統合失調症の脳病態解明の到達点・未到達点」(柳下祥・笠井清登)『医学のあゆみ』(Vol.286,2023.8.5)を読む。 「症候群に対して対症療法として各困難に対する改善を支える生物学的な治療の開発と…
ランキング参加中精神医療 ■『ストール精神薬理学エセンシャルズ:神経科学的基礎と応用Ver.5』(S.H.Stahl, 仙波純一他(訳)、メディカルサイエンスインターナショナル、2022)は、どんな精神医学テキストよりも詳しくてしかもわかりやすいが、1万2千5百…
ランキング参加中精神医療 ■「脳は内から世界をつくる」(G.ブザーギ 日経サイセンス 2023.10月号、78-85)より、引用する。 かつて若い講師だったころ、私は医学生向きの講義で、神経生理学を教科書どおりに教えていた。脳がいかに外界を知覚し、身体を制御…
ランキング参加中精神医療 ■『マインド・フィクサー』については、研究日誌(2023/9/4)でも引用したが、ようやく読了し、そして結論の末尾に近く、意義深い文章をみつけたので、抜粋しておきたい。 「これまでとは対照的に、新しい精神医学は謙虚さを美徳と…
ランキング参加中精神医療 ■池淵恵美著『統合失調症は治りますか:当事者・家族・支援者の疑問に答える』日本評論社、2022)より、抜粋する。 「Q21 統合失調症という病気は治りますか。 Ans 私が一番残念に思っているのは、「人類がまだ統合失調症を克服で…
■『マインド・フィクサー:精神疾患の原因はどこにあるのか?』(アン・ハリントン、松本 俊彦/監訳、金剛出版、2022 )を読む。 1963年から始まったアメリカの脱施設化について‥‥ 「だが脱施設化による地域が進むと、精神保健・医療システムは患者に対処する…
ランキング参加中哲学 ■以前の記事「研究日誌(2022/3/19)フッサール他者論、リシールの空想身体論、ファンタシアを経由して間身体性へ?」で、坂本(2021)の次の文章を引用しておいた。 「フッサールは「知覚的空想(perzeptive Phantasie)」という概念…
ランキング参加中あなたの世界観を語ろう AI自動作曲システムOrpheusで「時空をわたる吟遊詩人」を公開しました。上記のリンク先Orpheusサイトで試聴できます。 元々、同名の世界名作二次創作シリーズの主題歌として作曲したものです。二次創作の方は「第Ⅰ…
■このほどオンラインジャーナル『こころの科学とエピステモロジー』Vol.5(2023)が刊行されました。●サイト公開日:5月15日。下記サイトより各記事がダウンロードできます。 https://sites.google.com/site/epistemologymindscience/home ●J-Stage搭載版は…
ランキング参加中精神医療 ■表記の本を読む。原著は1991発行で少し古いが、書かれているのは今でも未解決な問題だ。心に残ったくだりを引用しておく。 なお、言うまでもないが、下記に「分裂病」とあるのは、現在「統合失調症」と呼ばれている疾患である。こ…
ランキング参加中哲学 ■タイトルの通りです。論文名は"The sleeping subject: Merleau-Ponty on dreaming", by James Morley, in Theory & Psychology, Volume 9, Issue 1,1999. https://doi.org/10.1177/0959354399091005 この著者のものは数年前の「他者に…
ランキング参加中社会問題 タイトルの通りです。 昨年(2021/8/10)の記事をほぼそのまま再掲します。 『文芸春秋』2021年8月号にも長文のレポート「武漢ウィルス人工説を追え!」(近藤奈香)が載り、コロナウィルス武漢研究所流出説がいよいよ信憑性を増し…
■『精神破壊:うつ~統合失調症~入院~回復までの道のり』(守門丈・守門紀著、東京図書出版、2018)を読む。 「‥‥子供の友達を泥棒と思い込むのは毎度のことであり、‥‥妻にとっては仕方のないことかもしれない。現実の記憶と想像したことの区別がつかない…
日本心理学会事務局から会員宛て「日本学術会議声明への賛同」のお知らせメールがきたので、「反対します」とリプライしたところ、以下のようなやり取りになったので、差し支えない範囲でこの記事の後半に引用しておく。「学術会議の抜本的改革を求める!」…
[blog:g:11696248318758489486:banner] 研究日誌(2021/1/21)ヤスパース『精神病理学原論』/アモーダル知覚 を受けて、アモーダル知覚(感覚様相なき知覚)についてはさらに、今世紀に入ってからのアルヴァ・ノエ『知覚のなかの行為』(門脇俊介・石原…
ランキング参加中哲学 ■研究日誌(2022/6/15)「マッキンタイアの物語論的人格同一性(personal identity)について」についての続きになるが、リクールを読み返し、より納得できるフレーズを見つけたので、引用しておく。 「‥‥こうしてその名で指名される行…
■以前、本ブログ「研究日誌(2022/5/23~)『ディヴィッド・ルイスの哲学』(野上志学、青土社、2020)を読み‥‥」に、この本から以下を抜粋した。---------------------------------- [32]さらに、同一性の必然性を否定し、偶然的同一性を支持する古典的な例…
■『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(樋田毅、文芸春秋、2021)を少し前に本ブログに書いたが、より整理した形で再度取り上げます。 革マル派に殺害された文学部の川口君の一年下の後輩でその後朝日新聞記者になった著者が、半世紀後に当…
■セオドア・サイダー「人の同一性」『形而上学レッスン』の最後に面白い一節を見つけたので、引用する。-------------------------------------‥‥ほとんどの日常的なケースでは、心理的連続性と人の同一性は一致している。パーフィットによれば、その理由は…
■最近、『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(樋田毅、文芸春秋、2021)を読みました。革マル派に殺害された文学部の川口君の一年下の後輩でその後朝日新聞記者になった著者が、半世紀後に当時の状況を生々しく描き出し、当時の革マル派幹…
■もう数週間前のこと、日本学術会議が、会員選考の経路をより透明化することを中心とした改革案を出した、という新聞記事を読みました。いまさらという気もするが、外部からは分かりにくい会員選考の手順が透明化されるというなら、一歩前進と言うべきかもし…
■安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に凶弾で倒れた。QUADの枠組みを作るなど、外交・安全保障上の功績は大きい。冥福を祈る。 それにつけても、容疑者の言い分や政治的立場はどうあれ、安倍氏をターゲットとした左翼による長年の暴力的ヘイトスピーチの積…