信憑性を増すコロナウィルス武漢研究所流出説

文芸春秋』2021年8月号にも長文のレポート「武漢ウィルス人工説を追え!」(近藤奈香)が載り、コロナウィルス武漢研究所流出説がいよいよ信憑性を増してきた。
 私は最初から疑っていた。武漢のウィルス研究所から800メートルしか離れていない市場から感染が広がったという定説では、偶然の一致が過ぎるからだ。中国寄りとされるWHOの再調査要求さえ習近平政権が撥ね付けたというのも、それだけますます、国家存亡の大秘密を死守しようという姿勢が窺われて、疑念をかきたてる。
 ところがこの、武漢ウィルス研究所流出説は、テレビでは殆ど報道されない。
NHKで2020年末にとりあげたことがあったが、その時はトランプ大統領のいかにも凶悪そうな写真と一緒という具合で、最初から陰謀論を印象付けようとする情報操作が見え見えという、ひどいものだった。
お陰で日本人の多くは未だに、陰謀論を信じているらしい。このようなマスコミの自己規制ぶりには、外圧以前の内なる呪縛を感じてしまう。
 最近、人文死生学研究会で同じ世話人をしている蛭川立さんとメールのやり取りをすることがあって、やはり以前から流出説(漏洩説と言っているが)を疑っていたということなので、紹介していただいたブログ記事のURLを引用しておく。
 たいへん充実したものだと思うしはてなブログでもあり、紹介には問題ないと思う。
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https://hirukawa-archive.hatenablog.jp/entry/2020/05/20/115650 -------------------------------
<補足>新型コロナウイルスが中国の武漢ウイルス研究所で人為的に作られた事は、香港大学の閻麗夢博士が、既に告発している。その後、身の危険を感じて米国へ亡命したが、彼女は同大学の上司からの指示によって同ウイルスの初動調査を行っており、また、告発は初期の段階、即ち政治的な影響を受ける可能性の低い段階で行われている為、信憑性はかなり高い。
ちなみに、その後の中国政府は、真実を隠蔽する為、SNS・メディア・政治的圧力等あらゆる手段を使って、彼女が発信する情報が否定されるように徹底的な情報工作を行い、彼女自身の人格否定までしているらしい。
<補足2>2023年2月27日。
 その後出た『新型コロナは何処から来たのか:国際情勢と科学的見地から探るウィルスの起源』(シャーリ・マークソン著、高崎拓哉訳、ハーパーコリンズジャパン、2022)も一読。紀伊国屋書店の内容紹介より以下引用する。
内容説明
「新型コロナはコウモリ由来で自然変異のウイルスである」。WHOは2021年の調査でそう結論づけた。だが実際は多くの事象が「武漢研究所からの流出」の可能性を示唆し、権威ある研究者の中にもそれを論じる者は少なくない。ウイルスの本当の起源はどこなのか。流出説はなぜ陰謀論として切り捨てられたのか。取材を通じて見えてきたのは、「研究所由来」に寄った論文が検閲され、公正なはずの調査団が骨抜きになり、議論が封じ込められてきた事実。そして中国共産党の世界戦略、米政権の対立構造が複雑に絡み合った権力者たちのパワーゲームだった―。未曾有のパンデミックの裏側で起きていた出来事を、多角的に徹底検証!