アグリッパ・ゆうの読書日記(2024/01/08):新型コロナウィルス武漢研究所流出説の決定版

■『新型コロナはどこから来たのか: 国際情勢と科学的見地から探るウイルスの起源』 (シャーリ マークソン (著), 高崎 拓哉 (翻訳)、ハーパーコリンズジャパン、2022)を読む。

以前の記事でもふれたが、その後の情勢の進展にともない、いよいよ重要性をます本となったので引用します。
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 惜しいかな通読するには分厚すぎる本なので、最終章のみ目を通すことをお勧めします。その最終章から抜粋しておきます。

「‥‥何人かの著名な科学者は、新型コロナウィルスは人間に感染するのに完璧なデザインをしているように見えることを懸念している。またそれを併せて、武漢ウィルス研究所周辺で、ある時期に普通でない、説明のつかないことが集中して起こっていた事実もある。それらを考えれば、新型コロナが施設で研究されていたウィルスではないかと疑うのは合理的なことだ。」(pp.462-463)
 じっさい、評者は最初から疑っていました。武漢のウィルス研究所から800メートルしか離れていない市場から感染が広がったという定説では、偶然の一致が過ぎるから。中国寄りとされるWHOの再調査要求さえ習近平政権が撥ね付けたというのも、それだけますます、国家存亡の大秘密を死守しようという姿勢が窺われて、疑念をかきたてます。
 ところがこの、武漢ウィルス研究所流出説は、テレビでは殆ど報道されません。NHKで2020年末にとりあげたことがあったが、その時はトランプ大統領のいかにも凶悪そうな写真と一緒という具合で、最初から陰謀論を印象付けようとする情報操作が見え見えという、ひどいもの。お陰で日本人の多くは未だに、陰謀論を信じているらしい。このようなマスコミの自己規制ぶりの裏事情も、本書のお陰で良く見えるようになりました。

*以下の記事も参照のこと。

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