2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
『身体を引き受ける』(ゲイル・サラモン著、藤高和輝訳、以文社、2019)を読んでいて、見出しのような面白い表現にであったので、抜き書きしておく。 「チャールズ・シェーファーソンは精神分析における身体の構成を、「小さな有機体がその身体を探し求める…
社会学出身の哲学者、西研さんに、『現象学とは何か』(河出書房新社)という共編著を贈られた。 西さん自ら書いた第2章「総論2」を読んでいて、「客観的真理を所持していると信じる者は、ときに暴力的になる」とあるくだりに目がとまった。 前後関係から…
Zahavi, D. Beyond empathy: Phenomenological approaches to intersubjectivity. Journal of Consciousness Studies, 8, No.5-7, 2001, 151-167 を読む。サルトルの他者論をハイデガーより高く評価するのは有り難いが、サルトルを学生の頃初めて読んだとき…
‥‥それは現前化されず、ただ表-象[再-現前化]され、付帯現前化されるだけである。それが他人なのである。まさしくこれが、知覚的経験と他人についての経験との有田にある差異である。第一の経験においては、対象の裏面はいつでも表面になりうる。第二の経…
■2021年3月8日。朝。夢を見た。 長い夢だった。 最後の方では学科の記念行事か何かで、元教員として、自転車に乗ってパレードに参加していた。 私の前を行くのはST。色んなノウハウを知っているので、頼りにしている(このあたり、学科とは何の関係…
■『<現実>とは何か』(西郷甲矢人・田口茂、筑摩書房、2019)を読み始める。 まだ第1章だが、面白いくだりがあったので、引用しておく。 「観測者から独立である」といっても、一切観測されないのであれば、「物」として問題にすることさえできない。…